アメリカではずっと車をレンタルしてましたが、お金がもったいないので中古車を買って売ることにしました。
ほぼ同じ値段で売れれば、税金や登録、車検、保険のコストのみで済みます。

アメリカでの中古車の探し方

中古車ディーラーを訪問して探すという方法もありますが、効率が悪いのでオンラインで探します。

日本のように中古車に特化したサイトよりも、汎用的な売ります買います(Classified)サイトである「Craigslist」で中古車を売り買いするのが一般的です。
ユタ州は特殊で、NBS系列の「KSL」というローカルテレビ局のサイトのClassifiedコーナーの方が充実しています。

craigslistとKSL

両方のサイトをチェックして、良さそうな車を絞り込みました。

「売ります買います」コーナーですが、実はディーラーも出品しています。
KSLの場合は、検索で個人とディーラーを絞り込むことができます。

ディーラーから買う場合

ディーラーだと相手が慣れていて、諸手続きも代行しくれるので楽ですが、その分、高くなります。
高級で良心的なディーラーだと、車の整備や修理をしていたり、保証をつけてくれたりします。
一方、買ってそのまま売るディーラーや、タフなセールスマンもいるので気を引き締めて交渉する必要があります。

ネットで欲しい車を検索し、まだ残っているかディーラーに電話で問い合わせて、週末に見に行ってみました。

ところが、6千ドルの車は塗装が剥げ、ランプも割れていて雨漏りがしている状態…。
ネットで写真を見るだけでは分からないものです。
10年前の車とはこういうものか、とすっかり意気消沈しました。
状態が悪いといつ壊れるか分からず、安心できません。やはり、とレンタルかリースも再検討することにしました。

レンタルの場合

レンタルは、Hertzなどで直接申し込むよりも、www.carrentals.com のような比較サイトを経由したほうが安くなります。

一番小さな車だと月621ドルでした。3ヶ月で20万円弱。ただし、場所や日程によって価格が変動します。

この価格は、自賠責のみで追加の保険をかけない場合です。
他の車を傷つけたり、人に障害を負わせた場合のことを考えると、自賠責のみでは不安です。
とはいえ、保険を追加すると、金額が倍近くになります。高過ぎてムリ。

リースの場合

電気自動車のNissan Leafをリースするという方法も検討しました。

初期2千ドル+毎月200ドルを36ヶ月、と以外に安価です。自賠責と任意の保険に自分で加入する必要があります(毎月80ドル程度)。

会社の駐車場で充電できるので、ガソリン代がゼロになるというおまけつき。

ただし、アメリカの住民ではないので、自分の名義ではリースできません。
会社の同僚の名義を借りて、日本に帰国する時にリースを引き継いてもらう方法を検討しましたが、いろいろ複雑なのですぐには決められませんでした。

というわけで、結局中古車を買うことに。

週末にまたディーラー(英語ではDealership)を巡り、シボレーのCobaltやSmart、PT Cruiserなども見ましたが、予算7千ドルではボロ車ばかり…。

個人から買う場合

個人から買う場合は、中間マージンを取られないので安く済みます。相場を知らず(または急いでいるため)に安い価格をつけている掘り出し物を見つけられることも。
ただし、車の状態を自分で見極められ、かつ手続き方法を理解していろいろ自分で手配する必要があります。

手続きといっても、実は簡単なので、気軽に個人から車を買うことができます。
よく、窓に「For Sale」とクレヨンで書かれた車を見かけるほどです。日本では考えられないですね。

KSLで個人が出品していた65万円の掘り出し物を運良く見つけました。
2008年モデルと新しく、事故歴無し、メーターも9万マイル弱。なにより赤くスポーティなクーペで、惹かれました。

KSLで見つけた三菱Eclipse

三菱自動車ですが、北米で企画・生産したアメ車です。
一世代前のコンバーチブル版「エクリプススパイダー」のみ日本でも発売されていましたが、2008年以降のこのモデルは日本では売られていません。北米でも2012年を最後に生産中止になりました。

事故・修理履歴を確認する

アメリカでは、CARFAX というサイトで事故歴や修理歴を調べられます。KSLの物件ページからも直接リンクしています。

40ドル払って入手してみました。

Carfaxのレポート

1オーナー、事故歴なし、修理が一回、ローン中、ということが分かりました。

さらに下へスクロールしていくと…

Carfaxのオーナーレポート

2007年10月4日に製造が完了し、翌日にロサンゼルスのディーラーへ届けられました。
2008年モデルといっても、実は2007年だったんですね。

2007年10月16日にDMV(お役所)へ届け出が行なわれました。ローンで買ったので、リーエン(抵当権のようなもの)が設定されています。おそらく銀行が所有者になっていて、ローンを払う人に対して車を貸しているので、レンタル車として登録されているようです。

2008年6月20日にオークションに出され、10月20日に買い手が付きました。所有権が転売され、またローンが設定されたようです。ローンの借り換え?それとも銀行が権利を転売?

Carfaxの修理レポート

2010年2月5日に、クライスラー系のディーラーでメンテを依頼した記録が残っています。タイヤのローテーションと、オイルとフィルター交換を実施したようです。2年目なので定期点検みたいなものですね。

どこでこのような情報を仕入れているのか分かりませんが、このように細かい情報を入手できます。

売り手の主張「ワンオーナー」「事故歴なし」に関して、裏が取れたので安心です。
※記録を残さないように自分で直したり小さな闇工場で直すこともあるので、実物はしっかりチェックする必要があります。

個人から車を買う手続き

週明けにもう一度訪問し、現金を手渡してからBill of saleをもらいました。これは「売りました」という書類です。
ネットでテンプレートをダウンロードして印刷し、両者がサインをしただけの紙です。
ローンのため所有者は銀行になっているので、後日タイトル(登録証)を送ってもらうことになりました。
ライセンスプレートをつけたままで良いということだったので、自賠責保険に加入すれば公道を走れます。

保険はメールで加入

メールで保険代理店に連絡したところ、1時間以内に見積もりがメールで届きました。
日本での実績がまったく考慮されず、リスクの高いスポーツカーなので、6ヶ月間で501ドルと少し高めでした。
日本で予め手続きしていれば、日本での実績が考慮された安い保険に加入できるようですが、もうアメリカにいるので手遅れです。
3ヶ月しか必要ないので、比較検討する時間ももったいない!というわけでPDFを印刷してサインし、スキャンしたPDFをメール添付し、電話でカード情報を伝えて契約完了。
すると仮の保険証明書がメールで届いたので、印刷して車の中に保管しました。カンタン!

車検

次に、排気ガスが基準以下であることの確認をしてもらいました。
業者を訪問し、排気ガスの濃度を機械で計測してもらいました。5分で終わり、30ドル。
2年ごとにこの検査が義務づけられています。年によってはセーフティの検査も必要になります。日本でいう「車検」みたいなものですね。ただし、網羅性が低く、安価です。

登録

次は、所有者変更の手続きです。

「タイトル」の最後のページに売り主と買い手の名前を書いて、DMV(Department of Motor Vehicles:車関係のお役所)に行きました。

DMV

登録費用167ドルに加えて、5.7%(ユタの場合)のSales Taxも払うと、新しいライセンスプレートがもらえるので、自分で取り付ければ手続き完了です。

3ヶ月乗り回す

実物は写真で想像していたよりも良いコンディションでした。よく見ると傷やヘコみがありますが、遠くから見ると新車に見えます。

Eclipseでマウンテンバイク

Eclipseで国立公園へ

もともと安い車なので、内装はプラスチック、走りもそこそこですが、こういうスタイルが安く買えるのはアメリカならではですね。

3ヶ月後には売ると分かっていたので、毎日の通勤(往復65km)に加えて、週末は国立公園のCapitol ReefBryce Canyonまで遠出して堪能しました。雪山を登ってスキー場へも行きました。

経費のまとめ

車本体 $6,300 + Sales Tax $360 + 登録 $167 + 検査 $30 + 保険 $501 = $7,358

日本円にすると約75万円でした。