Microsoft Surface ProとAmazon Kindle Paperwhiteの実機を使ってみるため、Google MapでBest Buyを検索したところ、地図にトイレマークみたいなアイコンが表示されているのに気づきました。何だコレ?

Google Map上のアイコン よく見ると、建物の上にEntranceやGamingなどと書いてあります。ズームインしてみたところ、 Google Mapのフロアマップ

何と、屋内のマップが細かく表示されました。

陳列棚やトイレなどのレイアウトの上に、テキストで「Check Out」(レジ)、Mobile Electronics、Appliances、Moviesなどとコーナー名が表示されています。

いつからこんなに細かくなったのでしょうか。

日本では利用できないGoogleマップメーカー

右下に「Googleマップメーカーで編集する」という見慣れないリンクがあったので、クリックしていろいろ調べてみました。

Google Map

Google Mapでは、ユーザーがマップに道路や建物を追加したり、既存のスポットの位置を修正したりできます。

地図の編集に挑戦

ちょうど先週、近くでオープンしたアウトレットモールが掲載されていなくて困ったので、追加してみました。

Google Map Makerで図形を登録

これは編集画面。連絡先、サイトのURL、営業時間など、細かい情報を記入できます。

道路や建物のドローも可能

さらに建物の輪郭をドローしてみました。

Google Map Makerで図形をドロー

点をつなげるだけで、曲線は描けません(よく見るとGoogle Mapのオブジェクトは全て直線でできています)が、航空写真やフロアマップなどをPhotoshopで重ねて、なるべく正確な形にしました。Googleマップの航空写真は古く(2年以上前)、土地がまだ更地の状態です。Bingの航空写真の方が新しく、建設途中の建物を確認できました(Microsoftもがんばっている!)。

レビューで承認されると反映される

編集した内容を保存すると、誰かのレビュー待ち状態になります。変更がすぐに反映されるわけではありません。

建物のシェイプを描いた結果、モールの中にある店舗の位置がズレていることが分かったので、いくつか移動してあげました。単なる移動であってもレビュー待ちになりますが、こちらは数時間後に「レビューが終わった」という通知メールが届いて反映完了です。

登録地域や表示中のエリアでレビューが終わっていない編集内容を一覧表示できます。お互い様なので、他人の変更をレビューし、理由を添えて賛同の投票をしておきました。賛成と反対の投票ができます。

登録情報のステータス

自分の貢献を一覧表示したところ。他人の役に立つという使命感と、自分が保存したデータが世界に公開されるという達成感を感じながら、時間を忘れていろいろ貢献してしまいました。
張り付いているヘビーユーザーもいるようです。ユーザー参加型でデータを集める上手な仕組みですね。

日本では利用不可能

このマップメーカーは、日本の地図では使えません。正確に言うと、UIを英語にしていても日本語にしていても、地図に日本を表示させるとマップメーカーのリンクが表示されなくなります。
USの地図を日本語で表示させて、日本語UIでマップメーカーを使うことはできます。

日本(ゼンリン)の地図は最初から建物の輪郭が入っていて精度が高いので、あまり必要はないですが、USのGoogleマップは荒く、道路や建物がけっこう省略されているので、コラボレーションで貢献する仕組みは役に立ちます。