日本では馴染みのないこの制度。USの場合は時計を一時間分進めるので、本来は11時なのにお昼になります。太陽が真上にくる頃は13時。朝は暗く、夜は遅くまで明るい状態になります。明るいうちに仕事を終えて、明るいうちに余暇を楽しむのが目的だとか。

実は「Summer Time」はイギリスなどヨーロッパでの言い方で、USでは「Daylight Saving Time」と言います。昼の灯りを節約するための時間帯、というような意味です。

いつからいつまで適用されるのかは国や地域によって異なります。USでは3月~11月に適用されるので、夏どころか、春夏秋タイムなのです。だからなのか、誰もサマータイムとは言いません
恥ずかしいので、相手の地域に応じて使い分けるようにしましょう…。

切り替わりがツライ

GPS付のスマートフォンは、現在地を検出して勝手に時間を変更してくれます。PCも地域の設定が正しければ勝手に変更してくれます。車の時計や目覚まし時計、電話の時計などは自動で変わらないので、手で強引に時間を1時間進めたり戻したりする必要があります。

私は3月の切り替え日を知らなかったので、目覚まし時計がiPhoneより1時間ズレていることに気付いて思い出しました。
そこで、慌てていつもより1時間、早めに寝ることに…。体内時計とズレるので、なかなか寝つけず、朝は眠いので調子が狂います。一種の時差ぼけ状態のまま1週間が過ぎて、ようやく慣れました。Daylight Saving Timeが終わる時は夜更かしや寝坊ができて楽ですが、始まる時はツラいんです。

Daylight Savingsは健康に悪いという調査結果も出ていて、賛否両論あるようです。

採用するかどうかの決定権は州に委ねられていて、フェニックス州は採用していません。

最後にもう一つ、役立つTipsを。時間帯を書くとき、日本はJST (Japan Standard Time)、米国山岳部はMST (Mountain Standard Time)などと書きますが、Daylight Savings Timeの期間中はStandardではないので、MDT (Mountain Daylight Time)と書きます。夏時間の調整をしていないから「標準」なんですね。
日本はサマータイム/Daylight Saving Timeを採用していないので、常にJSTになります。何と比べて「標準」なのかなんて、考えたこともなかったです。「サマータイム」という表記もそうですが、思い込みとは怖いものです。
いつまでも頭は柔らかく、自分の思い込みに自分で気がつける自分でありたいものです。