Netflixも使ってるnteract(Jupyter用UI)が直感的で心地よい
Jupyter Notebookの利便性はそのままで、操作性とデータビジュアライズ機能が改善されたnteractを最近よく使っています。日本ではあまり知られていないようなので、デモ動画を作ってみました。
nteractがJupyter Notebookよりもスゴイ点
データの確認や探索が簡単
操作性やデザインも大事ですが、データ分析の場合はこちらの方が重要ですね。
nteractには、データをインタラクティブに確認や探索できるData Explorerの機能が内蔵されています。
テーブル形式の場合はカラムの幅を変更したり、ヘッダをクリックして並び替えしたり、一度に表示される行数を変更してページ分割できます。ヘッダは固定表示されるので、大量データを確認しやすくなっています。
さらに、インタラクティブなグラフ表示も簡単。Pythonモジュールをimportしたり設定用のコードを書くことなく、クリックだけで表示方法を切り替えられます。
詳細は開発者のブログ記事をどうぞ:Designing the nteract Data Explorer(英語)
キーボードショートカットに依存しない直感的なGUI
Jupyter Notebookはキーボードショートカットを使う前提のUIになっているのか、とっつきにくく、慣れるまで時間がかかります。
nteractの場合、セルをドラッグ&ドロップで移動したり、ゴミ箱アイコンをクリックして削除したりと直感的に利用できるので、エンジニアではないマーケターやビジュアル派のアナリストにフレンドリー。
インストールと起動方法
Jupyter Notebookに慣れた人なら、より機能的なWeb版がオススメ。
コマンドラインを使いたくない、エンジニアではないのでGUIで使いたい!という人は、シンプルなデスクトップ版が使いやすいでしょう。
Web版のインストールと起動
pip install nteract_on_jupyter
(やcondaなど)でインストールし、
jupyter nteract
で起動できます。Jupyter Notebookと同じ要領です。
デスクトップ版のインストールと起動
公式サイトからダウンロードしたインストーラを実行した後に(前でも可)
pip install ipykernel
python -m ipykernel install --user
を実行し、裏で動くカーネルを設定しておく必要があります。
まとめ
nteractはNetflixの社員ブログで知りました。
Pythonの各種ライブラリを活用するとデータ分析が一気にレベルUPするので、GoogleアナリティクスやAdobe Analytics、エクセルのようなツールの限界を感じているアナリストは、これを機会にぜひ挑戦してみてください。