AppleTVとAirPlayを瞬時に理解した10歳のメディア事情
小学校4年生になった子どもは宿題で忙しい毎日ですが、音楽を聴きながらだと集中できることを発見し、B’zやポルノグラフィティ、KAT-TUNなどをiPod Touchで聴いています。家の場所によってPCやiPadでも再生するというユビキタスな毎日です。
12/19の日曜日の夕方のこと。PCのiTunesでB’zを聴いていた10歳の子どもが突然テレビのところへ駆けて行きました。いつも見てる番組を忘れてたんだなーと思っていたところ、入力ソースを切り替え、Apple TVをつけているではありませんか。しかも、さっきまでPCで流れていた音楽が今度はテレビから聞こえてきます。え…?
何と、PC上のiTunesの右下にあるアイコンをクリックしてみたところ、AppleTVにリモートで音楽を送れる、と気がついたようです。
「やっぱり。こんなことできたんだ」
と満足げです。
言葉で全く説明がないのに、UIのアイコンだけでAirPlayの複雑な概念を瞬時に理解したのです。何でそんなこと分かるの??
いや、冷静に考えると、子どもは好奇心ドリブンでアクションを起こし、PDCAをしつこく回し続けているのです。
と書くと簡単に聞こえますが、自分ならどこまでできるか、ステップ順に詳細化してみましょう。
1.再生画面右下のアイコンに気付く
大人は目に入っても無意識のうちに「関係ない」と判断してしまい、存在すら気付かないことがあります。画面の端に出現した小さなアイコンに気付くとは、鋭い洞察力です。
2.クリックしてみる
たとえその存在に気付いても、無視してしまうことがあります。これは何だろう、と好奇心を持ち、さらに行動を起こす必要があります。
3.「Apple TV」という選択肢に気付く
クリックすると、Apple TVという選択肢が表示されます。その存在に気が付き、興味を持ちます。
4.選ぶとどうなるのか想像する
ディスプレイのアイコンが「AppleTV」の文字の左側にあるだけで、説明文はありません。これが何を意味するのか、選ぶと何が起こるのか、想像して理解するというハードルがあります。
5.選んでみる
このステップも大人には敷居が高いですね。「何だこれ」と試してみる勇気と実行力が必要です。
6.結果を確かめる
本当に想像通りの結果になったか?テレビの電源をいれ、入力ソースを切り替えて確かめます。
というプロセスを経て、子どもは新しい機能を発見しスキルとして身に着けていくわけです。
年をとっても、頭は柔らかく保ちたいものですね。
次回はゲーム攻略Wikiの更新についてです。